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京都、五山の送り火!大文字焼きとの違い?由来や点火時間について

目安時間約 6分

京都、五山の送り火。
真っ暗な中に大きな大の字が浮かび上がる景色は、夏の風物詩としても有名。

大文字焼きとも呼ばれますが、どっちが正式なの?そしてその由来とは?
  

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1章 五山の送り火?大文字焼き?由来は

■五山の送り火?大文字焼き?
全国的には大文字焼きとしての知名度も高いのであるが、
 
正式には「五山の送り火」
 
大文字、と呼ぶことはあっても、大文字焼きと呼ぶ京都人は少ないそう。
(全員が全員というわけではないでしょうが)
 
五山の送り火とは、れっきとした宗教行事。
~焼きなんてお饅頭みたいな呼び名で呼ばないで、ということでしょう。
  
■由来
五山の送り火とは、お盆に行われる伝統行事。
京都を囲む5つの山々に、それぞれ「大文字」「左大文字」「船形」「鳥居形」「妙法」の形に火をともして送り火とします。
 
その起源は諸説に分かれており、平安時代とも室町時代とも言われています。
五山の送り火は、盂蘭盆会(うらぼんえ)というお盆の先祖供養の一環で
迎え火で先祖をお迎えし、各家で供養したあと、送り火でまたあの世へ送り出す際の、送り火の役目をしています。
各々の家で送り火を灯していたのが、京都は家が多いこともあり、まとめて灯すことにしたのが始まりといわれています。
 
 

2章 五山の送り火、それぞれの文字の由来

 
送り火の5文字、「大文字」「左大文字」「船形」「鳥居形」「妙法」にはそれぞれどのような由来ががあるのでしょうか。
 
■大文字
一番初めに点火される大文字。
細長く美しい文字なので、女性型とも呼ばれるそう。
 

山:如意ヶ嶽・大文字山
由来:諸説ありますが、起源は300~500年前とも。四大(火・水・土・風)に還る先祖を想って「大」としたという説も。また、大という文字はばらすと一人となることから人形を表し、無病息災を祈願するとも言われています。
 
■妙法

山:妙の文字は万灯籠山、法の文字は大黒天山にあります。2つで1山と数えます。
由来:妙法の文字は法華宗信仰から由来したものと考えられています。
 
 
■船形
西方寺で鳴らす鐘を合図に点火されます。

 
山:西加茂船山
由来:別名、精霊船。船首は西方浄土に向いていると言われています。
 
  

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■左大文字
東山の大文字に比べ、太くたくましいので男型、左側に見えるため左大文字と呼ばれます。
 
山:大北山・大文字山
由来:上の3つには及ばぬものの、300年以上の歴史があるとも。如意ヶ嶽の大文字が室町の御所の池に映った様子を見て大北山にも左大文字の送り火を始めたのが起源。明治時代には、大に一画加えて「天」としたこともあったそう。
 
■鳥居形
鉄製の受け皿に点火する問独特の方法がとられているそうです。
火床は108あり、人間の煩悩を焼き尽くすといわれています。
最も市街地から見るには難しい位置にあるものの、最も勇壮で美しいとされる送り火。
 

山:曼荼羅山
由来:愛宕山への参道にある鳥居が由来。
 
 

3章 五山の送り火の点火時間について

 
各送り火の点火時間についてまとめました。

■点火日
 
毎年8月16日点火
 
■点火予定時刻
大文字 :20時   東山如意ケ岳
妙法  :20時5分  万灯籠山、大黒天山
船形  :20時10分 西賀茂船山
左大文字:20時15分 大北山
鳥居形 :20時20分 嵯峨仙翁寺山(万灯籠山・蔓荼羅山)
 
いずれも、点灯時間は約30分間。
30分ほど前に着いていれば、普通には見られると思います。
 

■送り火が見える場所

・複数の送り火が見える場所
東山区将軍塚市公園展望台(妙法見えず)
北区船岡山公園頂上(鳥居見えず)
京都駅ビル空中経路(五山すべてが見えるらしい、入場には抽選による整理券が必要です。)

・各送り火が良く見える場所
(大文字)
鴨川(賀茂川)堤防の荒神橋~御薗橋、出町柳付近。
銀閣寺近くの今出川通、吉田山竹中稲荷神社境内、吉田山山頂公園。

(妙法)
妙は北山通りノートルダム女学院付近、法は高野川堤防から高野橋付近

(船形)
北山通りの北山橋から西側、

(左大文字)
西大路通りの西院~金閣寺付近

(鳥居形)
松尾橋、広沢池、岩田山遊園地

自家用車は使わないようにしましょう。京阪電車がおすすめ。
京都市営交通のバスで「五山の送り火ツアー」もあるそうなので、そちらで楽しんでもいいと思います。
 

まとめ

地元の人々やボランティアの人々によって支えられ、数百年という長い歴史を持つ五山の送り火。
地元の人々の力で受け継がれてきたものであるが故に、はっきりとした記録が残っていないとも言われています。

また、五山の送り火には厄除けのご利益もあると信じられているそう。
今年は夏の風物詩を間近で見て、歴史を感じつつ、無病息災を祈願してみては?

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