知りたがり屋の!ペンさん

みんな自分の人生の1stペンギン。日々を豊かにする知識を拡げていこう

ホーム » 季節 » クリスマスにシュトーレン★シュトレン 日持ちや高い値段の理由!食べ方

クリスマスにシュトーレン★シュトレン 日持ちや高い値段の理由!食べ方

目安時間約 7分

クリスマスによく見かける、白いお砂糖たっぷりとかかったドライフルーツぎっしりのお菓子…Stollen!
甘いもの好きにはたまりません。
 
Stollenとは、ドイツ版のクリスマスケーキ(パン)。
「シュトーレン」とよく聞きますが、ドイツ語読みで「シュトレン」が正しい呼び方のようです。
 
さてこのお菓子、日持ちがするとよく聞きますが、それはなぜなのでしょう?
そして結構お値段が高い…その理由とは?
おまけに伝統的な食べ方やシュトレンに合う飲み物って…?
 
あまーいシュトレンの魅力に迫ります。
 
  

スポンサーリンク

 
 

1章 シュトレンが日持ちする理由とその賞味期限

 
■日持ちの理由はレシピにあり!
 
シュトレンの砂糖に包まれたこの姿。


 

この中に、長期熟成のためのたくさんの工夫が詰まっているのです。
 
★シュトレン、九つの工夫★
 
1.小麦…サワーダイク(サワー種)で作ること。
 
2.バター…使用量が粉に対して30~50%であること。
 
3.ラム酒(ブランデー)…中のドライフルーツだけでなく、焼成後後もたっぷり染み込ませること。アルコール成分が防腐剤・防カビ剤の役割をしてくれる。
 
4.ドライフルーツ…事前にお酒に漬けておいたものを使用する。
  
5.数種類のハーブ…カルダモンなどのハーブ類を混ぜる事で、雑菌の繁殖を抑える。
 
6.水分量…粉に対しての水分量が25%以下であること。水分量が極限まで減ることで、雑菌の繁殖を防ぐ。
 
7.焼成時間…長く焼くことで、外皮の水分量を十分に落とす。中に空気を通しにくくなる。
 
8.焼成後にバターでコーティング…酸化防止のため澄ましバターを使い油脂膜としてコーティングをしてシュトレンの生地の表面を外気から守る。
 
9.砂糖…バターも非常に酸化が早いので、バターを塗った後に粉糖をたっぷりかけて砂糖コーティングを施す。
  
 
以上のような工夫によってシュトレンは、
 
水分を極力減らし、中からはアルコール、外はバターの油脂膜と砂糖に守られながら、
日持ちというよりむしろ「熟成」されていく
のです。
 
これら材料の比率によっていくつもの種類のシュトレンがあり、その重量比を規定している都市まであるそう。
 
(参考)シュトレンの種類
バターシュトレン
ドレスナーシュトレン
アーモンドシュトレン
マジパンシュトレン などなど…
 
■賞味期限は1ヶ月~3ヶ月
レシピにもよりますが、長いもので3ヶ月にもなるとというシュトーレン。
  
保存の注意点としては「乾燥した冷暗所で保存すること」
 
砂糖が湿気で溶ける時点で、消費期限が切れたというサインです。
 
 

2章 シュトーレンは値段が高い?

  
クリスマスの時期はよくシュトレンが売られていますが、ほんの塊でも1000円~2000円ほど。
どうしてこんなに高いのでしょうか?
 
その理由は、第一章を読んでいただくとお分かりかと思いますが、
作るときの手間と材料にあります。
 
フルーツは1年も前からお酒に漬けて作るレシピもありますし、
  
生地も前の日から中種からおこして低温発酵させ…
 
種類によっては成形の際にも工夫を凝らして
マジパンという粉末のアーモンド・砂糖・卵白をこねて ペースト状にしたものを細長く丸めて入れることもあります。(マジパンシュトレン)
 
そして、長い時間焼き、
焼きあがったら溶かしバターにくぐらせグラニュー糖をまぶし、
又一晩おいて翌日粉糖でコーティング・・・・という具合にとても手間と時間がかかるのです。
 
しかしこの配合や調理の手順で味も触感も変わっていきます。 
だからレシピも様々あって、お店ごとそれぞれの美味しいシュトレンがあるのです。

  
少量でも満足でき日持ちも長いため、長く楽しめるおやつと思えば、納得のお値段なのではないでしょうか。 
 

スポンサーリンク

3章 シュトーレンの食べ方!クリスマスまでに。。。

  
シュトーレンの形は、白い布で包まれた赤ん坊を連想します。
つまりキリスト生誕を表現しているところから来ていると言われています。(なのでクリスト・シュトレンとも呼ばれます)
 
そう聞くと食べにくいわけですが…さてどうやって食べましょう?
 
■食べ方
中央から半分に切って、薄くスライスして頂きます。
 
その日食べる分を切ったら、
切り口をぴったりと合わせラップでしっかり巻いて保存します。
 
■いつ食べる?伝統的な食べ方
 
「クリスマスの週を含め4週間前から少しずつ切って食べる」
というのがシュトレンの伝統的な食べ方です。
(あくまで週で数えるそう。ちなみにドイツは日曜が週の第一日目)
  
この期間を「アヴェント」と呼び、クリスマスを迎える心の準備をする期間をいいます。
 
長い時間をかけて食べることで、
次第に熟成されて変わっていく味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク

 
■シュトレンに合う飲み物…
 
もちろん紅茶もおすすめですが、ワインはいかがでしょうか。
 
ドイツではシュトレンと同時期に暖かいワイン(グリューワイン)が売りに出されます。
寒いときに温かい甘いワインはとっても美味しいです。
 
しかも簡単に作れます。
 
★自作!グリューワイン★
<用意するもの>
・赤ワイン(安物でOK)
・クリスマススパイス…シナモン、ナデシコ、オレンジの皮(ジュース)、アニスなど
・砂糖 適量
 
<作り方>
上の材料を砂糖で味を見ながら煮詰めれば出来上がり。
 
クリスマスシーズンには、ホットワインのセットで売ってあったりしますね。
  

まとめ

ドイツのクリスマス菓子シュトレンについて
長い日持ちやお値段の高い理由、食べ方までをまとめました。
 
シュトレンの味の変化を楽しみながら、甘いクリスマスの準備期間を過ごしてみては。

スポンサーリンク
  - 季節 飲食  - 0

この記事に関連する記事一覧

コメントフォーム

名前

メールアドレス

URL

コメント

人気の記事