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時候の挨拶とは?暑中見舞いに拝啓はつける?季節ごとの一覧も

目安時間約 7分

季節が移り変わり、暑中見舞いを出す季節が近くになってきました。
さて、そのとき気になるのが書き出し。そういえば拝啓っているの?

暑中見舞いだけでなく、季節のお便りを出す際に必要な時候の挨拶。
使う際のマナーについてまとめました。
  

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1章 時候の挨拶、暑中見舞いのとき拝啓は必要?

暑中見舞いのとき、拝啓は必要ありません。
 
拝啓というのは、頭語と呼ばれ、手紙の書き出しに使うもの。
頭語・結語を使うのは封書のときなので、はがきでは必要ありません。
 
まず封書とはがきの構成の違いを理解しましょう。
 
■封書の場合
封書の場合、内容は4つの部分に分かれます。
 
前文…頭語「拝啓」、「時候の挨拶」「相手の安否を問う言葉」「こちらの近況」
 
主文…「報告」「連絡」「お礼」など。伝えたい主な内容。
 
末文…「結びのあいさつ」結語「敬具」
 
後付…日付など
  
■はがきの場合
封書では内容が重い場合は、はがきを使います。はがきは3つの部分からなります。
 
前文…「時候の挨拶」
 
主文…「相手の安否を問う言葉」「こちらの近況」。伝えたい主な内容。
 
末文…「結びのあいさつ」
  
なので、暑中見舞いの際は、拝啓などの頭後は必要ないことになります。
 
 

2章 時候の挨拶、マナー

  
■時候の挨拶の書き方
さて、時候の挨拶ですが、どういったものがいいのでしょうか?
例文をインターネットで探すとたくさんのものがあります。
   
でもそれをそのまま引用するだけでは味気がありませんよね!
忘れてはいけないのが、「どんな目的でその葉書を出すのか」ということです。
  
暑中見舞いであるなら、この季節で相手がどんな過ごし方をしているかな、体調は崩していないかな、といった気遣いを感じられるものがいいですね。
 
例文は、先人の方々の知恵の集まったもの。
それぞれが自分の言葉で表してきたものから「いい表現だな」と評価を受けたものが残っているのです。「そこから選ぶべきもの」というようなものではありません。
それは参考までにとどめ、自分の感覚、感性を取り入れた表現を使った方が、相手の心にも響くというもの。
「よく見に来ていた庭の百日紅の花も…」など、自分と相手なら分かる、つながりのあるものを使って表現してみては。

■~の候って?
もともとは古い中国の暦で、1年の360日(陰暦)を72等分した単位(5日間)のことを示すもの。今でいうと「週」のようなイメージですね。そこから「季節」「時期」という意味が生まれてきました。
また、候が二つで「旬」=10日間という単位になります。今でも一か月を上旬、中旬、下旬と三つにわけるのはこの名残です。
 
手紙などの冒頭の挨拶でつかうときは「~のこう」と読みます。なお候をコウと音読みにするので、「~」の部分も音読みにします。
「みぎり」は「候」を日本語におきかえたもので、女性が手紙を書くとき、コウでは硬いので「みぎり」と言替えて使いました。
 
そのように「~の候」というのはきわめて硬い言い方ですので、公用の手紙や目上の親しくない人でなければ「~となってまいりましたが」等で表現するのがよいでしょう。

■年中使える時候のあいさつ「時下」
 
年中使える時候の挨拶として「時下」を用いる場合があります。ビジネス文書などで有効です。時下とは、「このところ」「今現在」などの意味合いを持ち、季節を問わず使うことができます。
  

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3章 時候の挨拶、季節の一覧

 
ご参考までに、時候の挨拶を一覧します。「~の候、~のみぎり、~の折」等としてご使用ください。
これから連想されるご自身の言葉を使っていただいても。
そのあとに相手の安否を気遣う言葉などを続けて、文章を作っていただければと思います。
 
■一月 睦月(むつき)
初春、新春、迎春、小寒、大寒、厳寒、酷寒、極寒、烈寒、甚寒、寒冷、寒風、降雪、冷雨、厳冬、仲冬
  
■二月 如月(きさらぎ)
立春、向春、早春、春浅、春雪、春寒、晩冬、残雪、雪解、余寒、残寒、厳寒、梅花、紅梅、梅月、梅鴬、中陽、節分、寒明け、
 
■三月 弥生(やよい)
早春、春分、春風、春色、春陽、春情、春晴、春寒、春暖、春雨、浅春、盛春、孟春、仲春、初春、麗日、軽暖、解氷、雪解、弥生、若草、水ぬるむ、春暖快適
 
■四月 卯月(うづき)
春暖、春晩、春日、春風、春和、春粧、春眠、春爛漫、陽春、麗春、暮春、惜春、仲春、桜花、清和、温暖、春風駘蕩、桜花爛漫、花冷え
 
■五月 皐月(さつき)
晩春、残春、惜春、暮春、老春、藤花、葉桜、薫風、陽光、万緑、新緑、青葉、若葉、立夏、初夏、梅夏、向暑、軽暑、微暑
 
■六月 水無月(みなつき)
入梅、梅雨、梅雨寒、梅雨空、長雨、小夏、初夏、立夏、首夏、青葉、深緑、夏秋、麦秋、向暑、薄暑
 
■七月 文月(ふみづき)
盛夏、仲夏、猛暑、酷暑、炎暑、大暑、盛暑、向暑、厳暑、極暑、烈暑、炎熱、三伏
 
■八月 葉月(はづき)
残暑、晩夏、残夏、処暑、暮夏、暁夏、残炎、早涼、新涼、秋暑、納涼、初秋、立秋
 
■九月 長月(ながつき)
初秋、早秋、爽秋、新秋、孟秋、仲秋、秋冷、秋分、秋涼、秋霜、秋色、涼風、早涼、清涼、新涼、野分、白露
 
■十月 神無月(かんなづき)
秋涼、秋冷、秋晴、秋麗、秋月、秋雨、清秋、錦秋、仲秋、中秋、爽秋、菊花、紅葉、涼寒、朝寒、初霜、寒露
 
■十一月 霜月(しもつき)
晩秋、季秋、霜秋、深秋、暮秋、深冷、夜寒、向寒、氷雨、菊薫る、菊花、残菊、落葉、初霜、初冬、立冬
 
■十二月 師走(しわす)
師走、寒冷、初冬、歳末、歳晩、明冷、初雪、霜夜、霜寒、新雪、極月、孟冬、忙月、短日、厳寒、短日、寒気
  

まとめ

季節の表現を手紙に織り込めるのは、四季のある日本だからこその文化ではないでしょうか。
 
お手紙を書く際には、相手と四季の感覚を共有できるような時候のご挨拶を考えてみてはいかがでしょう?

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