夏休みの宿題で頭を悩ませるものの一つが自由研究。
どうせなら楽しみながらできるものがいい。
簡単で、楽しいテーマを探してみた。
さらにレポートの書き方のいろは、まで。
まずは簡単で面白そうなテーマとしては
・コーラに含まれる砂糖の量は?
→沸騰させるか放置させることで水分を蒸発させればよい。砂糖に限らず飽和水溶液についての実験にしても面白そうだ。
・酸素が空気中の1/5を確認する実験
→灰皿にろうそくを立て水を入れる。火をつけて5等分に印を入れた透明な筒をかぶせると、筒の中の酸素が無くなってやがて火が消え、そのとたんに筒内の水が目もりの1/5まで上がる。
これによって酸素は空気中の1/5というのが証明される。
・生物の観察
→川の何箇所かで水を採取し(フィルムケース1本程度)、顕微鏡で観察し何か見つかれば写真をとって、まとめる。その地域性から生息している生物についての考察をするのも楽しそうだ。
・カビの研究
小皿にパン切れ端砂糖水を入れて。浴室。窓辺。リビング等に設置。1日1回写真撮影し、カビが出たらカビの種類を調べ、写真とともにまとめる。リアルもやしもんが見られそう。
ちょっと凝った実験をお探しならば、こちらをお勧めしたい。
その名も
「フーコーの振り子実験」
地球が自転していることを地球上にいながらにして確認できるスゴイ実験である!
振り子は一定の方向で振動を続けようとしますが地球が自転しているので地球上で振り子を見ている人は振り子の向きが変わっていくように見える、というもの。
★参考
フーコーの振り子を昼間8時間連続撮影、200倍速で
東京の国立科学博物館には20mの振り子が置いてあるので、一度見に行ってもいいかもしれない。
●必要なもの
・糸
・おもり(数100グラム程度)
→重い方が振動は長続きする
・振動を固定するもの(工夫ポイント)
●設置場所
室内のなるべく高い場所(風などの影響を受けない)
●手順
おもりを先に着けた糸を、上記の設置場所に固定する。
※その際、振動方向が制限されないように。
※ペットボトルのキャップに穴をあけたものなどを利用して糸を通すことで、方向に制限されることなく振れるようにすることができる。
※振動の横ずれ防止のために、つるした10cm下あたりに設置するとよい
●ポイント
・なるだけ長時間触れるようにすること。
・楕円運動にならないように。自転以外の振動のずれを極力抑える工夫をすること。
※この工夫が研究ポイントともなる。
地球の自転以外に考えられない振り子のずれを観察することができれば成功!
さて、テーマが決まってデータも手に入ったら、いよいよまとめていく。
せっかくの研究なのだから、見る人に分かりやすく伝えたい。
どういう書き方をすればいいか、簡単にご紹介するので参考にしてほしい。
●表紙
研究テーマと氏名 写真か画像があるといい
●動機
テーマを選んだ理由。どこに疑問を感じ、知りたいと思ったのか。
深く書くほど読む方も説得力を感じる。
●目的
この研究が最終的に明らかにしたかったものは何か。
●手法
研究の方法を簡潔に記載する。
誰かが同じようにやろうとしても可能なように順序だてて書く。
実験の精度を上げるための工夫をしたならそれも記載する。
実験の図や写真などを載せるとイメージが湧く。
●結果
実験や観察で得たデータを表やグラフを用いて視覚的に分かりやすくまとめる。
注目したいポイントなども記入する。
●考察
上記の結果から何が分かるかをまとめる。
目的で設定した内容が得られなかった場合、何故そうなったのか、
理想(予想)と実験結果との差異の原因はどこにあると考えられるか、
それはどうすれば調べられるかなどを簡潔にまとめる。
●参考文献
参考した文献やデータベースがあれば記載する。
さて、いくつかのレポートのテーマと、レポートのまとめ方についてご紹介した。
ちょっと難しい場合はお父さんやお母さんと一緒になってやっても楽しいはずだ。
せっかくの夏休み、時間もたくさんあるので好奇心を発揮して自然を感じてほしい。
下記のサイトも自由研究のテーマをたくさん紹介してくれているので
覗いてみるといいかもしれない。参考までに。
自由研究プロジェクト
https://kids.gakken.co.jp/jiyuu/
水の自由研究byサントリー
http://mizuiku.suntory.jp/kids/research/
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