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お彼岸とお盆の違いは?何する?お供えには何がいい?

目安時間約 6分

お彼岸と言えばお墓参り…でもお盆とどう違うのでしょう?
 
お盆も先祖供養だけど、やることはちがうのでしょうか?
  

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1章 お彼岸とお盆、違いは?

 
■お彼岸はいつ?
 
お彼岸は年に2回、
春分の日、秋分の日を真ん中においた1週間です。
 
それぞれの初日を「彼岸の入り」、終日を「彼岸のあけ」といい、
春分の日・秋分の日を「お中日」といいます。
  
■お彼岸とお盆の違い
 
・日付の違い
お盆は旧暦の7月15日を中心とした行事で、暦の上で固定された行事ですが
お彼岸は暦の上では固定されていません。
 
・信仰の違い
お盆は満月の信仰と関係してます(旧暦の15日は満月)
昔の人にとって、満月の光は非常に有り難い存在だったのです。
その年の最初の満月を祀るのが歳神祭であり、後に小正月と呼ばれ
その半年後の満月を祀るのが祖霊祭であり、後にお盆となったと言われています。
  
一方、お彼岸は二十四節気に沿った行事で、神道がルーツの行事だと判るでしょう。
太陽に願う「日願」と仏教の思想が合わさって「お彼岸」になったという説もあり、
そのため、お彼岸は日本以外の仏教国にはないようです。
  
内閣府が発表している「国民の祝日について」によると
 
春分の日:自然をたたえ、生物をいつくししむ
秋分の日:祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ
  
と記されています。
  
元々農耕民族であった日本人には、仏教が伝来する前から先祖供養と自然に感謝する習慣がありました。
  
芽吹きの春に1年の豊作を願い、豊穣の秋に太陽とご先祖様に収穫を感謝する意味合いがそれぞれの日に込められているのでしょう。
朝廷が仏教と結び付いた後に、春分・秋分行事に仏教要素を加えたと考えられます。
 
・結局、お盆とお彼岸は… 
お盆は、お月様への信仰と祖霊信仰の風習に仏教的要素が加わったもの
お彼岸は、太陽への信仰と祖霊信仰の風習に仏教的要素が加わったもの
  
と言えるでしょう。 
  
■彼岸とは
そもそも彼岸とはなんでしょう?
 
彼岸とは彼(か)の岸ともよばれ、三途の川の向う岸を意味してます。
春分と秋分は太陽が真西に沈み、もっとも彼岸(西方浄土)に近づける日とされることから、西にある極楽浄土に思いを馳せ、修行することからお彼岸が生まれました。
彼岸とはサンスクリット語の「波羅密多」から来たものと言われており、煩悩と迷いの世界であるこの世、此岸(しがん)にある者が、「六波羅蜜」(ろくはらみつ)の修行をする事で悟りの境地、彼岸」(ひがん)へ到達することが出来るとされています。
 
お盆は彼岸(あの世)にいるご先祖様を此岸(この世)に招くのに対して、お彼岸は此岸にいる自分が彼岸の境地へ近づこうというわけですね。
  

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2章 お彼岸には何をする?

 
お盆は、迎え火で祖霊を迎え、送り火で祖霊を送りかえすなど、形としてはご先祖様を家に招きます。
 
一方お彼岸は
悟りの境地に達する為に、中日を先祖に感謝し、前後三日間の計六日間は意識して善行(六波羅蜜)を行うとされています。
  
[su_quote cite="六波羅蜜とは" url="https://en-park.net/books/8206"]
1.布施(ふせ)
 人に施しを与えること
2.持戒(じかい)
 戒律を守り、省みること
3.精進(しょうじん)
 つねに努力すること
4.忍辱(にんにく)
 苦しくても耐えること
5.禅定(ぜんじょう)
 心を落ち着かせること。安定させた状態で自己反省すること。
6.智慧(ちえ)
 正しく判断力をもち、ものごとの真実を見る目をもつこと。[/su_quote]簡単に言えば、
お盆は先祖のために供養をし、皆に食事を振舞って布施行を行う日ですが、
彼岸は中日には先祖への感謝をし、前後6日間は修行を行うという事になります。
 

3章 お彼岸のお供えは?

   
最後に、実際にお彼岸のお参りの際、どんなお供えを持っていけばいいでしょうか?
 
前回の記事で取りあげた、おはぎとぼたもちはもちろん良いのですが、
お寺などに持っていく場合は、日持ちがするものがいいでしょう。(おせんべい、羊羹などがいいですね)
 
お菓子、お茶菓子や故人が好きだったお酒や食べ物を持っていきましょう。
お線香や絵柄の入ったろうそく、お花など。
 
遠方から訪ねる場合には、地域の特産物なども喜ばれるでしょう。
 
また、お供えに頂いたもののお返しには、お菓子やお茶、タオルなど。
頂いた内容にもよりますが、相手に合わせた品物を選びましょう。
  

まとめ

お盆とお彼岸、似ているようでこのような文化的背景の違いがあるのですね。
 
今年のお彼岸は、故人をしのびながら、六波羅蜜を胸に、悟りの境地に思いをはせてみては。

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