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初のカブトムシ飼育を幼虫から!必要なものや注意点は?成虫の飼い方も

目安時間約 7分

男の子が大好きな虫といえば「カブトムシ」
一度は飼ってみたいもの。
しかも幼虫から育てられたら、思い出も倍!?

それには何が必要?育てるコツは?
  

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1章 カブトムシ飼育!幼虫から育てるとき必要なものは?

●必要なもの
・バケツ(7L)
 ※1個のバケツに3~4匹。1匹だけならケースで可
・カブト幼虫育成用マット
 ※園芸用の腐葉土には、農薬等が入っており適切ではない。腐葉土と粉砕朽木を50:50で作成する。
・ベニヤ板(バケツに蓋をできるサイズ)
・幼虫

●すること
エサ切れと、マットの乾燥に注意をする。
バケツは、通常ベニヤ板できっちり蓋をすること!隙間があるとハエが入って繁殖します、

土の深さは最低10cm~12cmにし、固く敷き詰める。
水分はたっぷりと。握ったらお団子ができる程度。

最初の1ヶ月はそのままさわる必要はありません。
1ヶ月経つと、マットの表面にフンが目立つようになるので、マットの半分を入れ替えます。
フンをフルイにかけて捨てればいのですが、面倒であれば、バケツの上半分を捨てて、そっくり新しいマットを入れてやります。

次回は3週間くらいで餌の半分がフンにかわるので、またマット交換の作業を行います。この作業を繰り返しますが、5月になったらマット交換をしません。「蛹室」を作っている可能性が出てくるからです。
※蛹室(ようしつ)とは、幼虫がサナギになるために自ら作る卵大の空洞
これで7月の初頭には立派なカブトムシが次々と生まれてきます。

※幼虫にとって一番迷惑なのは過剰に観察すること。
「元気かな?」と思って、毎日のように容器をひっくり返したり、マットをほじくり返したりされると、幼虫は落ち着いて餌を食べていられません。餌交換時以外は飼育していることを忘れておくのが一番。
 
●もし卵から育てるなら・・・卵→幼虫を観察したい?
卵をGETできる環境をすでにお持ちなら、卵から幼虫まで育つ過程の観察もできます。
 
800cc~1000ccのガラス製のビン(ジャム等を詰める)を用意。
 
メスを産卵セットに投入すると、1ヶ月かかって15~30の卵をマットの深いところに産みつけます。
その卵をガラス製のビンに小分けすることで観測します。
※本来は1ヶ月放置して、すべての卵が幼虫になってから小分け。
 
ガラス製のジャムビンの中に産卵セットと同じマットを9割ほど堅詰めします。
ガラスの側面に沿って割り箸で直径1センチほどの穴を底から2センチのところまで開けます。
これを3センチおきにビンの内周に7ヶ~8ヶ空けます。
 
産卵をしたメスを容器から出したら新聞紙の上に中身を広げます。
土の塊を手で慎重に割っていくと直系3ミリ程度の真っ白い卵が15~30ほど出てきます。
この卵をスプーンで上手くすくって、さきほどのビンの穴に落としこんで、マットを軽くかぶせます。
卵が途中で引っかかっても問題ありません。
 
1~4週間の間に、一番先に産み付けられたものから順番に幼虫になって行きます。
生まれたての幼虫は透明で3~4ミリで、まず卵のカラを食べ、親の体に居た有用な共生菌を自分の体内に取り込みます。
10日間くらいはガラス面近くに居ますがやがて奥の方に移動していきます。
よく観察すれば、脱皮していく様子を見るチャンスもあります。
 
1ヶ月くらいしたら、より大きな容器に移して、複数容器に小分けして最後は7リットルバケツに5リットルのマットを入れたところに4~5匹の幼虫が居るくらいの低密度にします。
 

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2章 カブトムシの飼育の際の注意点は?

 
★注意点
・マットを乾燥させない
・過剰に観察をしない(第一章に書きましたが)
・♂♀を同居させない
・幼虫と♀を同居させない
  
  
●マットを乾燥させない
乾燥すると卵も幼虫も死んでしまいます!
マット交換をした場合は、2~3日は幼虫が上に出てきていないかをチェックします。
出てきている場合、マットの湿り気が足りないか、マットが部分発酵してガスを出している可能性があります。
フタを開けて、息を吹いて表面のガスを飛ばし新鮮な空気が入れば、またもぐっていきます。
湿らせる場合は、幼虫に直接かからないようにして、キリ吹きで湿り気を与えます。
ちなみに容器に直射日光が当たると、たいていの場合幼虫は即死します。
 
 
●♂♀を同居させない
オスメス同居だと、オスは毎晩のように交尾を迫り、メスは逃げ惑いエネルギーを浪費し、オスが交尾に成功しても生殖には関係が無く寿命を縮めます。また交尾中にメスが逃げ出したり、驚かせたりすると、無理やり引き離されることで生殖器が壊れ、死んでしまいます。
特に羽化したてのオスメスは早く隔離しないと、未熟な状態で交尾をして メスが死んでしまったり、無精卵を生んだりするので注意しましょう。
 
●幼虫と♀を同居させない
メスは卵を捕食することはありませんが、幼虫が居て、餌切れになるとタンパク源としてその幼虫を食べます。同様に仲間の死骸も食べます。お腹がすくと、柔らかくて水分のあるものなら何でも食べます。
  
●そもそもカブトムシの一生とは・・・
カブトムシは、一回交尾すると1ヶ月掛かって15~30の卵を産み付け、一旦表に出て栄養補給と休養を1週間程度とり、再び土にもぐって15~30の卵を産み、それを2~3ロット繰り返して最後は土の中で死にます。
  

3章 成虫になったら?

  
カブトムシは、羽化してから、消化器官や生殖器官が成熟するまでは、羽化した蛹室の中で何も食べずに過ごします。その期間は1週間から10日間で、その後は自力で出てきてエサを食べます。
 
羽化仕立ては、ハネが赤っぽくてプヨプヨしているので、その間は触ってはいけません。
一週間ほどするとハネやお腹の赤みが取れて茶色から黒褐色になるのですが、それまでは見かけは成虫でも体の中はまだ赤ちゃんなので触れない方が良いです。
 
カブトムシは羽化後、7日から10日後で餌(昆虫ゼリー)を食べ始めます。
ゼリーは交換する必要はありません。食べるまで放置しておけばよいです。
 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
幼虫はかなりスペースがいるのですね。たくさん飼うのは結構大変そう・・・・^^;
でも1匹飼うだけなら、そんなこともないので、
ゆったりしたスペースでのんびり飼育してあげてください。
 
乾燥にだけは気を付けてあげてくださいね。 

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