暑くなってくると、体力をそがれて夏バテになったり、元気に活動できなくなったり…。
そんなときはみんなで「暑気払い」をしましょう!
いつ、どんなことをすればいいのか?まとめました。
■意味は?
さて、そもそも暑気払いとは?
それは、
『薬を飲んで夏の暑さに負けないようにしましょう』
というもの。
現代では、暑気払いと言われて連想するのは「飲み会」でしょうか。
冷たいビールで暑さを忘れる…と言うことが、現代のイメージかもしれません。
もちろん「ぱーっと飲んで騒いで元気になる催物をする」ということも暑気払いの一つですが、本来の意味は「薬を飲んで暑気を払うこと」。
しかもここでいう薬とは、身体から暑気を取りのぞく飲み物や、夏バテしない滋養のあるもののこと。
漢方などの薬で体を冷やすことも出来るので、必ずしも、冷たいものを体に取り込む、と言う意味ではないのです。
冷たい飲み物は、素早く汗が引いておいしいですが、取りすぎると夏バテの原因になり、反対に体調を崩すことになってしまいますよね。
□おすすめの暑気払い…
そこで内側から暑気をとるのにおすすめなのが「みりん」。みりんは日本独自の発酵調味料です。原料はもち米、麹、焼酎で約2、3か月熟成して作ります。
みりんに焼酎を足したものを「直し」などと呼び、夏によく冷やして飲む甘いお酒として江戸時代前半に好まれたそうです。女性がすきそうですね。
関東ではお屠蘇も本みりんで作りますし、そんな感じなのでしょう。
そして飲むなら台所のみりんではなく、「本みりん」を選びましょう。料理用のみりんは製造工程や原料に違いがあるので、飲むのに適しているのは「本みりん」です。
■期間は?
二十四節気でいうと「暑」の期間は、小暑(7月初旬)から立秋の前日(8月初旬)まで。
特に、日本は北と南でずいぶん気温に差がありますので、
大まかに暑気払いの期間と言うのは梅雨の時期~8月の上旬まで、と思っていれば良いでしょう。
また、必ずこの期間にしなければならない!という行事でもないので、
まだまだ暑さが続きそうな時は、暑気払いとしてもよいでしょう。
そういったものの、暑気払いの飲み会を行う場合の趣旨は、
「楽しく盛り上がって暑さを忘れよう」です。
挨拶も、通常の挨拶のようにそんなにかしこまったものではなくて結構です。
自分の言葉で親しみを込めた挨拶が一番良いでしょう。
「暑さも疲れも、楽しく飲んで吹き飛ばしましょう!乾杯!」
というような景気よく、元気の出るものが喜ばれると思います。
暑いし、早く飲みたい方もいらっしゃるでしょうから、
あまり長いよりも小気味よく短い挨拶が好まれるでしょう。
やはり暑さを吹き飛ばせるような場所がいいですね。
王道はビアガーデンのように開放的で
景気よくパッと盛り上がれるようなところを選びたいものです。
また、夏を利用して花火大会の日に、花火の見えるところを選んで飲むのもいいですね!
屋形船なんかもいいと思います。何かのイベントを絡めると盛り上がりそうですね。。
バーベキューも、普段と違って盛り上がって楽しめると思いますよ。
江戸時代からの夏バテ対策の知恵「暑気払い」
今年の夏は、みりんでも飲んで、みんなで楽しく飲んで、涼しい夏を過ごしましょう。
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