お盆になるとよく目にする橙色のカワイイ提灯のようなほおずき・・・・。
浅草では、毎年ほおずき市なるものが開催されます。浴衣で行くと素敵ですよね。
でも、何故またほおずきなんだろうか?そしてその活用法は?
まとめました。
毎年、7月の9日10日に浅草寺ではほおずき市と呼ばれるものが開催され、ほおずきの屋台やその他の屋台でにぎわいます。
■いつから?
室町時代の末頃から、「功徳日」と呼ばれる縁日が設けられるようになりました。
それというのは、その日に参拝すると通常よりも多い功徳を頂けるという特別な日です。
現在、浅草寺では月に1度、年に12回の功徳日を設けているそうで、
中でも7月10日は46000日分もの功徳がある日ということで「四万六千日」とも呼ばれています。
※四万六千日は、126年ほどになるため、人間の一生分の功徳が得られることになります。
この縁日の参拝が定着したのは江戸時代。その前日の9日から参拝客でにぎわっていたため、今日では9日と10日の両日が縁日とされているそうです。
実際にほおずきの市が出てきたのは、昭和のころ。
■何故ほおずき?
「ほおずきの実を水で鵜呑み(丸飲み)すれば、大人は癪(なかなか治らない持病)を切り、子供は虫気(腹の中にいると考えられた虫による腹痛など)を去る」
という言い伝えから、ほおずきを求める人がたくさんいたようです。
また、ほおずきの成分には子宮を収縮させる効能があるそうで、堕胎薬として用いられたのではないかという説もあります。あの時期に懐妊すると、秋の農繁期に仕事ができなくなるため。また吉原という土地柄という説も。
ちなみにほおずき市かなり夜遅くまで開いてます。
浅草観光連盟のHPによると午前10時ごろより午後10時ごろまで。
行った人の話では、22時前後ならまだ相当な人出があり、23時~0時頃まで開けている店は多いとのこと。
ただ2日目の夜になると、売り切った店は早々に店じまいをしてしまいます。
反対に2日目の夜になっても売れ残っていれば、何とか売り切るために値下げが始まるので、お得にほおずきをゲットできた方はラッキーですね。
ちなみに相場は鉢植え、風鈴付きで2000円~2500円(協定価格)
ほおずきは「鬼灯」と書きます。
お盆には精霊が迎え火や提灯(ちょうちん)の火をたよりに集まると言われています。
迷わないようにほおずきを提灯に見立てて飾るのです。
■飾り方
飾り方は地方によってさまざまあるようですが、
ちょうちんということで、つるして飾ることが多いようです。
例)
盆棚の四方に支柱を立て、紐でぐるっと囲みます(結界の意)
この紐(糸)にほおずきをつるす様にします。
※奥側(上段)の左右に葉の付いた竹を立て、その竹の上部に紐を張り、そこにほおずきをつるしてもよい。
ほおずき市でほおずきの鉢を購入したら。
■育て方
ほおずきは日当たりの良い場所を好みます。
日陰ではよく育ちませんから、午前中だけでも日が当たる場所で育てましょう。
土は湿り気のあるものを好みます。
乾燥を嫌いますので、特に夏は乾かさない様にしましょう。
■透かし飾りの作り方
また、ほおずきを手に入れたら、これは是非かわいいので作ってみてください。
ほおずきの葉脈を活かした透かし飾り。
【作り方】
※飾りを作るときは、新鮮なものを使いましょう。
1.ほおずきを水につけ、2,3日に1度水を変える。2週間程度放置。
2.水を換えるときに、ふやけたオレンジの部分はこすって取り除く。
3.葉脈だけが残ったら、水から揚げ、乾燥させる。
4.完全に乾燥したら完成!中のオレンジ色の実だけが透けて見えて、とっても綺麗なのです。
これは自然にできたものですが、こんな感じ!
橙のフォルムがカワイイほおずき。
そんなに昔から、日本のお盆に花を添えていたんですね。
今年の夏は浴衣でほおずき市に行って夏の風物詩を満喫してみては?
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