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敬老の日の対象年齢、何歳から老人なの?由来と老人の日との違いとは

目安時間約 6分

いつも知恵を貸してくれたり、おこずかいをくれたりするおじいちゃんやおばあちゃん。
いつもありがとうの気持ちを伝える敬老の日。
 
孫なら分かりやすいけど、そうじゃない場合いったい何歳からを敬老の対象としていいのでしょうか?
そして老人の日との違いとは?敬老の日と違うの?由来とともにまとめました。
  

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1章 敬老の日の対象年齢は何歳から?

 
■老人というのは何歳以上?
 
これは意識調査によって決まるらしく、しばしば行われるその調査によると1993年では「70歳以上」という意見が57%。老人福祉法の規定でも70歳以上です。
これに対して国民年金は現在は65歳が受給開始。税金の計算でも、老年者控除は65歳以上から、老人扶養親族は70歳以上ということになっています。
 
とはいえこの年齢になってくると、生活習慣の違いから、人によって数字的な年齢と身体的年齢が差が出てくるものです。
最近では65歳でもバリバリ働いている人もいますし、そういう方を老人扱いすると、怒られてしまいそうです(笑)
 
70歳となると…という気もしますが、その方の身体年齢に合わせて対応するのがよいでしょう。
 
保育園の「おじいちゃんおばあちゃんにプレゼント」といったような、第三者的な外部のきっかけがあるとやりやすいですね。
 

2章 敬老の日の由来は?

 
そもそも敬老の日が始まった由来はなんなのでしょう?
 
■敬老の日が始まった由来
 
農閑期で気候もよいという理由から、1947年(昭和22年)に兵庫県多可郡野間谷村の青年村長(門脇さん)が「老人を大切にしてお年寄りの知恵を借りて村づくりをしよう」と9月15日に敬老会を開いたことがきっかけと言います。この行事の名前が「としよりの日」といいました。 
 
この一つの村の行事に過ぎなかった「としよりの日」が、1950年(昭和25年)には兵庫県の全体に広がり、県の行事となりました。
さらに兵庫県の人たちが「こどもの日成人の日があるのに敬老の日がないのはおかしい」と国に働きかけ続けた結果、1951年(昭和26年)には全国行事となり、1964年(昭和39年)には「としよりの日」からこの名前はちょっとひどいのではないかということで「老人の日」に変わり、1966年(昭和41年)に「敬老の日」という国民の祝日になったものだそうです。
 
■9月15日である由来
 
さて、その敬老の日を9月15日にした由来は2つあるそうです。
 
聖徳太子説
聖徳太子が大阪に四天王寺を建てた時、敬田院・ 悲田院・施薬院・療病院の四箇院を設置したといわれています。その内の 悲田院というのが今でいえば老人ホームで、この悲田院ができたのが9月 15日であったため、この日が選ばれたというもの。
 
養老の滝説
元正天皇が霊亀3年(717年)に養老の滝(岐阜県)へ行幸し、年号を「養老」に改元した故事にちなむというもの。
 
美濃の国にお酒の好きなおじいさんと、孝行な息子がおりました。この孝行息子が老いた父に酒を飲ませたいと願ったところ、ある日足を滑らせ谷間に落ちたとき、酒の流れる滝を見つけたというお話。
この故事にもとづいて、全国的に9月中旬頃に地域のお年寄りを招待して敬老会を開くということが以前から行われており、そこで9月15日を敬老の日に定めたというものです。
   

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3章 敬老の日、老人の日、違いは?

 
しかし、この敬老の日、ハッピーマンデー制度によって日付を変更されてしまいました。
現在、9月15日にあたるのは老人の日というもので、祝日ではありません。
※ハッピーマンデー制度
1998年(平成10年)の「国民の祝日に関する法律」(祝日法)改正によって、2000年(平成12年)から「成人の日」が1月第2月曜日、「体育の日」が10月第2月曜日に変更されることになったこと。
 
このハッピーマンデー制度、これには実は敬老の日もあげられていたのです。
 
しかし、全国老人クラブ連合会などの高齢者団体の反発にあい、政府は2001年(平成13年)の祝日法改正の際、同時に「老人福祉法」も改正し、以下のように法律で定めることにしたのです。
  
9月15日…………老人福祉法「老人の日」祝日ではない※2002年(平成14年)に変更
9月15日~21日…老人福祉法「老人週間」※同上
9月第3月曜日 …祝日法「敬老の日」祝日 ※2003年(平成15年)に変更
 
ちなみに、それぞれの意義は、
 
老人の日と老人週間
国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自らの生活の向上に努める意欲を促すため、老人の日及び老人週間を設ける。
 
敬老の日
多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う
 
とされています。 
   

まとめ

まだまだ元気な方を老人扱いしてしまうと怒られてしまうかもしれませんが、
敬老の日じゃなくても老人週間にちょっとお食事に誘ってみたりしてこっそり良い思いをさせてあげればいいかもしれませんね^^

福祉についての理解を深める週間なので、元気だと言われても生活について一度一緒に振り返ってみて不便なことはないか考えてみたり。
孤独死(セルフネグレクト)などあるように、頼るのが嫌いな方もいらっしゃるので、この機会に皆さんで歩み寄ってあげてみてはいかがでしょうか?

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