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ゴジベリー=クコの実!栄養と効能、食べ方は?一日の摂取量と副作用

スーパーフードとして注目を集めているゴジベリー。
実は杏仁豆腐の上でよく見かけるクコの実のことだって知ってました?
薬膳料理によく使われるなんて聞くと、いかにも体によさそう。

ミランダカーも食べているというその効能と栄養について。
どう取り入れればいいのかな?加熱してもOK?
食べ過ぎるとどうなるの?
  

1章 ゴジベリーとは?栄養と効能

  
ゴジベリーとは、クコの実のこと。
 
クコの実と言えば皆さん一度は見たことがあると思います。
あの杏仁豆腐の上に乗っかっている小さな赤い実です。

クコの実は、中国では「仙人の杖」や「不死の実」とも呼ばれるほどの万能フルーツ。 
漢字では枸杞(クコ)と書きます。
 
その歴史は古く、中国では三千年以上前から漢方薬として重宝されてきました。
中国では、枸杞子(くこし)とも呼ばれ、クコ酒や薬膳料理の材料として使われます。
根皮も地骨皮(じこっぴ)、葉は枸杞葉(くこよう)と呼ばれ、それぞれ漢方薬として使用されています。
  
世界三大美女の楊貴妃も毎日食べていたと聞けば、その栄養と効能は気になるところ。
 
■栄養
特筆すべきはβカロチン。
これには美肌効果や粘膜を健康に保ったり、がん予防や抑制の効果があります。
 
そのほかには、必須アミノ酸やビタミンB1、ビタミンB2、ニコチン酸(ナイアシン)なども含まれています。
必須アミノ酸は肉体の成長に欠かせませんし、ビタミンB1・ビタミンB2・ニコチン酸は三大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)をエネルギーに変える働きをするためダイエットや疲労回復に効果があります。
  
ベタインという消化器系の分泌(ぶんぴつ)や運動を促進する栄養素も含まれています。
  
また多糖類と呼ばれる解毒効果・免疫調整効果のある成分が含まれているなど、全部で100種類にも上る栄養素が含まれるそうです。
 
■効能
以上の栄養素から得られる効能としては、以下のようなものが挙げられます。
  
●美肌、美白効果
 
●アンチエイジング
 
●疲れ目の改善
 
●免疫力向上
 
●血中コレステロール値の低下
 
●動脈硬化の予防
 
●ガン予防
 
●滋養強壮
 
●ダイエット
 
●糖尿病
  
まさに身体にいいこと尽くしのスーパーフードですねー!
 
大きめのスーパーや輸入品を取り扱っているところ、ネットでも購入できます。
私が常連のドライフルーツ屋さんにも取り扱いがありました。

  

2章 クコの実の一日の摂取量は?副作用

  
さて、いいことずくめのクコの実ですが、やはり過ぎたる及ばざるがごとし、食べ過ぎは良くないようです。
特に婦人科系に及ぼす作用もあるようなので、妊婦さんは特に過剰摂取に気を付けましょう。
  
■副作用
・生理が早まる?
 ベタインは血行を促進してくれますが、過剰摂取によりその効果が副作用になってしまいます。
 
・早産、流産?
 ベタインは、中国で人工中絶薬に用いられてきたとか。そのため早産や流産の危険性が高まります。
 
・消化不良や下痢
 ナス科の植物は、消化不良や下痢を引き起こしやすいのだそう。 
 
■1日の摂取量の目安
  
あの楊貴妃は、1日3粒欠かさずに食べていたという説もあるとか。
また、エドガー・ケイシーががん予防には一日5粒と言っています。
 
ところにより1日20gと書いてありますが、多くても一日10粒程度が妥当でしょう。
 
いくら体に良いからと言ってもクコの実は生薬でもある為、毎日の多量摂取は危険と思われます。
短期間で効果を期待するというよりは一般食品と考えて良いでしょう。
 
中国のお年寄りは、普段お茶受けとしてクコの実や木の実をつまんでいるそうです。
普段の生活の中で細く長く食べ続けているうちにいつしか体調が整っている…それが「医食同源」なのでしょう。
 

3章 クコの実の食べ方!加熱してもOK?

 
最後に、クコの実のおすすめの食べ方をご紹介したいと思います。 

クコの実は乾燥したものをよく見かけますが、これは加熱して食べてもOKです。
 
■食べ方
 
・そのまま
 お茶菓子の感覚で。
 
・サラダやヨーグルトなどに
 水や日本酒、ラム酒等に30分くらい浸して柔らかくしてから入れるとよいでしょう。
 
・クコの実スープ
 クコの実、ナツメ、人参、骨付き鶏肉、タマネギを一緒に1時間ほど煮込めば出来上がり。
 調味料は、少量の塩と胡椒のみ。ナツメも入っているのでほんのり甘いスープ。
  
・おかゆ
 お粥はお米から作る。お湯が沸騰したところでクコの実を入れ、20分弱火にかける。
 クコの実の甘味と酸味がほのかに香るお粥の完成。
  
・クコの実茶
 クコの実20グラム、ナツメ6粒、水2リットルを30分煎じる。
 飲む直前に蜂蜜を入れると味がまろやかに。煎じる段階で入れると、お茶の色が濁ってしまいます。
 
・クコ酒
 材料は乾燥クコの実200gと氷砂糖200g、ホワイトリカー1.8リットル。
 以上を約2ヶ月漬け込んだら出来上がり。毎日ワイングラス一杯ずつお飲み下さい。
 素材はつけっぱなしでOKです。梅酒や好みの果実酒と一緒に飲むのもおいしいそうですよ。
   

まとめ

古来から漢方薬として親しまれ、さまざまな効果をもつゴジベリー(クコの実)。
毎日数粒摂取するだけたくさんの恩恵をいただくことができます。
 
杏仁豆腐やサラダや、夜寝る前の寝酒として。
生活に取り入れてみてはいかがですか?

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