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七五三はいつ、何するの?数え年?満年齢?飴の由来に食べ方も

七五三に千歳飴。

小さい頃だったから、いつ何をしたか覚えてませんよね!
一年のうち、いつするのでしょうか?
そしていくつになった子が対象なのでしょうか?

数え年の数え方と、満年齢でもOKなのか?
たくさんもらった千歳飴、どうしたらいいかもまとめました。
  

1章 七五三、由来は?いつ、何をするの?

■いつ

現在の七五三は、西暦の11月15日。

以前は、古くから旧暦11月15日にお祝いしていました。
17世紀以前、この日は二十八宿の「鬼宿」(きしゅく)だったため。
※鬼宿は一番の大吉日とされていました

お正月でも、お誕生日でもなく固定日があったのですね。 

■何する 
七五三といえば晴着を着て神社でお参り。
 
本来は、産土神社(うぶすなじんじゃ:産まれた地元の神さま)や氏神(うじがみ:住んでいるところの神様)様にお参りにいき、日ごろの感謝と無病息災を祈願するために人生の節目のご挨拶に行きました。最近は有名な神社やお寺に行く方も多いようです。
 
お参りだけなら予約は不要ですが、神主さんにお祓いして頂く場合は、事前に予約するとスムーズでしょう。特に土日は込み合いますからね。
今ではたいていの神社・お寺で、11月中ずっと七五三詣の受付をしているところが多いそうです。
  
また、スタジオで写真撮影をしたり、家族で会食したり、親族や近所などに千歳飴や赤飯などを配る場合も。
    
■由来は
 
七五三の由来はいろいろな風習によるそうですが、
子供の生存率が非常に低かった昔の時代、氏神様にお参りし、長寿と健康を祝ったり祈願したりしていたのが始まりだそう。
七つまでは神の子、と言われていたようですね。
 
どうして7、5、3なのか?は、中国思想からです。
中国思想において奇数は聖数とされていました。
 
また中国の陰陽五行説による影響も強く見られます。
三で、天地人三歳の完成し、五で、五行の気が備わり、七で、五行+太陽と月の気が備わる、と言われています。
そして年ごとにお祝いする性別が異なるのも、陰陽の原理から。
三(陰)、五(陽)、七(陰)に合わせ、女(陰)、男(陽)、女(陰)の順にお祝い、ということになるのです。

【三】
3歳は女の子のお祝いです。
 
天地三歳が完成したお祝いをします。
 
天地人三歳とは、天歳、地歳、人歳のこと。
・天歳
人としての基本的な能力。五感の機能や、思考といったこと。生まれて1年目に備わる。
・地歳
天歳を利用する能力。運動能力や経験から得る身体の修練度のこと。生まれて2年目に備わる。
・人歳
地歳を使う際に価値判断を行う能力。判断力のことですね。生まれて3年目に備わる。
 
満三歳で人としての人格が備わるため、」”三つ子の魂百まで”と言われるわけですね。
  
この年を「髪置き(かみおき)の儀」とし、主に女の子が行う(男の子が行う例もある)。
江戸時代は、3歳までは髪を剃る習慣がありましたので、それを終了するための儀式です。
 
もとは、皇室の三歳の男女に髪置祝→綿帽子という白い綿を頭の上にのせ「白髪が生えるまで長生きするように」と祈った行事からきました。

 
【五】
5歳は男の子のお祝いです。
  
自然界の五元素・五行である、木星、火星、土星、金星、水星が生まれてから一年毎に備わり、5年ですべてが備わるといわれています。
  
この年は「袴儀(はかまぎ)」で、男の子が袴を着用し始める年です。
もとは皇室の五歳の男児に袴を初めてはかせ、碁盤の上に立たせる儀式からきました。
 
【七】
7歳になった女の子のお祝いです。
五行+2年で月と太陽の気が備わったとしそのお祝いをします。
  
この年は「帯解き(おびとき)・紐落(ひもおとし)」と言って、女の子が大人と同じ幅の広い帯(丸帯)を結び始める儀式の名残りと言われています。
もとは皇室の七歳女児が行う御帯解御祝(おんおびときおいわい)という儀式からきました。
 
とはいえ、最近では、性別問わずすべて行う例も見られる場合が多く
特に少女(ごくまれに少年)は、この時に初めて化粧(厚化粧)をして貰う場合が多いそうです。
 
そのほかにも以下のような意味があります。
・三歳は言葉、五歳は知恵、七歳は大人の歯を神さまから授かることを感謝した。(特に出雲地方)
・このころの年齢は病気やケガも多く、子供の厄年とした。
・稲の収穫期の満月に子供の無病息災と成長を願ったという古事から。
  

2章 七五三の対象年齢!数え年?満年齢?

 
昔の七五三は数え年で祝っていましたが、現代は数え年にこだわらず、普通の年齢(満年齢)参拝されていいと思います。
 
■数え年の数え方
0歳というのはなく、生まれた瞬間に「1歳」と数えます。
その後、お正月の度に、全員がひとつ年をとります。
 
…12月生まれの子はすぐ2歳になってしまいますね(笑)
ですので、女の子だと数えの3歳でも実際は満2歳ということになり、身体がまだ小さく着物を着せるのも大変…と、満年齢ですることも多いようです。
着物を着せるなら、満年齢のほうがいいですね。着崩れや髪型を考えても、満年齢の方が綺麗に着れるようです。
撮影するにしても、着物もドレスも3歳向けの衣装のほうが圧倒的に多いらしく。
 
また、本人が少しでも記憶に残る時にしてあげた方がいいかなぁという考えもあります。 
お子さんが主役ですから、本人が楽しく、嬉しいと思えるようにしてあげられたらいいですね。
 
ということで、七五三を行う年齢は、数えでも満年齢でも、こだわることはないということです。
 

3章 七五三の飴の由来と、食べ方は

■由来
千歳飴の起源は江戸時代だと言われています。
始めたのは、浅草の七兵衛という説と、大阪の平野甚左衛門という2つの説があります。

千歳飴は、『粘り強く、長く生きる』という願いをこめた縁起菓子。
甘いものが貴重な時代、長い飴を、鶴亀や松竹梅などおめでたいデザインの袋に入れて子供の健康を祈願したのです。

■どこで手に入れる?

・神社で
神社でお参りする際、神社側で用意をされますので、予約していれば当日いただけます。
祈願や御祓いを受けた後に、神主さんか巫女さんから子供に千歳飴が手渡されます。
 
このとき初穂料というお金を納めますが、これに飴の代金も含まれています。
金額も神社によって五千円、1万円、2万円などとあって、金額によって参拝の形式や千歳飴の袋の大きさが違うところもあるようです。
また最近は記念撮影を先にする場合も多く、神社では御祈願だけで別の物をいただく場合も。
事前に調べていくといいでしょう。
 
頂けなくても、必ず境内で売っています。
  
・または写真屋さんで…
七五三の写真を多く撮っている写真屋さんなら、小道具として千歳あめの袋をくださるところも。
撮影用の貸し出しに袋だけと言うところもあれば(飴が入っていると子供の手が下がるため)、飴をくれるスタジオもあります。
  
■消費法
神社でも写真屋さんでも頂いたら、千歳飴もたくさんになりますよね。
  
なめてもいいですが、途中で飽きてしまったり…折ると縁起が悪いとか言いますが、レンジで柔らかくして料理に使えばOK!
煮物に使ったり、(ビーフ )シチューに入れるとコクが出るそうです。
ミルキー味の千歳飴なら、牛乳と一緒に溶かしてもおいしそうですよね。
 
砕いて生クリームと一緒に生キャラメルにしたり
ホットケーキやホームベーカリーのパンの材料にしてもおいしそうです。
 
もしくは縁起ものですので、近所に配っても喜ばれるでしょう。
    

まとめ

最初は持ち上げられずに地べたについて折れ曲がっている千歳飴が、7歳になるころにはちゃんと持てている。
そんなぐんぐん伸びる成長の経過を実感できる七五三。
 
皆様でお祝いできるいい機会ですね。
ぜひご家族で成長の思い出を作ってみては。

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