半夏生…あなたは読めますか?
これは夏のある季節のことを言います。
いったい何をする時期のことなのでしょう?その時期に食べるものとその背景も。
1章 半夏生って何て読むの?そしてその意味は?
『はんげしょう』と読みます。
二十四節季を3つに分けた七十二候というもの含まれます。二十四節季についてはコチラ
半夏生は、夏至を三つに分けたうちの末頃の気候のことを言います。
夏至を三つに分けると…
[su_quote cite="72候" url="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E5%8D%81%E4%BA%8C%E5%80%99"]
初候 乃東枯(なつかれくさかるる)夏枯草が枯れる 鹿角解 鹿が角を落とす
次候 菖蒲華(あやめはなさく)あやめの花が咲く 蜩始鳴 蝉が鳴き始める
末候 半夏生(はんげしょうず)烏柄杓が生える 半夏生 烏柄杓が生える [/su_quote]
また、
昔の農家のことわざで次のようなものがあったそうです。
「チュウ (夏至) は外せ、ハンゲ (半夏生) は待つな」
これは田植えのデッドラインを示したもので、
夏至が終わってから、半夏生までの間に田植えは終わらせた方がよい、というものです。
半夏生が過ぎてから田植えをしてしまうと、収穫が激減してしまうといわれており
それを「半夏半作」といいます。
農家の人にとっては、この日までに畑仕事を終わらせる、大切な節目の日だったのですね。
2章 半夏生はいつ?その由来は
■具体的な日付はいつ?
半夏生の日付は、毎年7月2日ごろ。
以前は夏至から数えて11日目としていたそうですが、現在は以下のような決め方のようです。
[su_quote cite="半夏生とは"" url="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%8A%E5%A4%8F%E7%94%9F"]
現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっている。毎年7月2日頃にあたる。[/su_quote]
■由来
由来は、半夏(烏柄杓:からすびしゃく)という植物が生える頃という意味です。
これはサトイモ科の植物で、夏の半ばに咲くので半夏という名がついたそうです。
半夏は袋状の花が咲くサトイモ科の植物があり、漢方として使われます。
ちなみに半夏生(はんげしょう)というドクダミ科の植物もあり、こちらも漢方薬となります。
半夏生は半夏生の季節に花咲くため半夏生という名になりました。(元の名前は半化粧)
3章 半夏生に食べるもの、蛸!何故?鯖のところも…
半夏生の日には、田植えを終えた農家でお祀りをしたり、特定の食べ物を食べたりしました。
■何を食べる?
・蛸(たこ)
“タコの足のように稲が大地にしっかり根づくように”という理由から。
このころの気候は農家にとって大切で、そのために関西では稲が大地によく根を張るようにと「蛸」を食べるという風習ができたようです。
他にも、地域によっては、他のものを食べるところもあるようです。
・うどん
讃岐ではうどんを食べる風習があったため、
香川県では 「うどんの日」 に制定されています。
・サバ
福井県のある地方ではではこの日に魚屋さんが塩さばを丸焼きして販売するらしく、
これは昔、殿様が田植えで疲れた農民に栄養補給として奨励したのが始まりとのこと。
★簡単!蛸レシピ!
蛸を食べることってなかなかないですよね。
せっかくなので、おいしく蛸を食べられるレシピもご紹介♪
●定番!蛸飯
【材料】
・茹で蛸 100g(お好み)
・米 2合
・しょうが 1カケ
・調味料
醤油:みりん:日本酒 大さじ2:2:1
・出し昆布 10cm角
※人参や三つ葉を彩りに加えてもいいですね♪
【作り方】
・お米を洗いザルにあげる。
・タコは5mmの厚さに切る。
・しょうがは千切りに
・出し昆布を水につけ、だし汁を取っておく。
・炊飯器にお米を入れ、調味料を入れる。
・2合メモリまでだし汁を入れ、かき混ぜる。
・タコとしょうがと、出し昆布を乗せて炊き上げる。
・炊けたら、昆布を千切りにして混ぜる。
まとめ
半夏生というのは、農業の大切な節目だったのですね。
農家の方に感謝して、この日に蛸を食べて、豊作をお祈りしてもいいですね。