7月から8月頃に出回るそうめんかぼちゃ。
茹でれば麺のようになる!?というオドロキの野菜。
保存性が高いため12月までは食べられることはできますが、
やはり涼を感じられる食べ物。夏に食べたいですね。
今回はそうめんかぼちゃの魅力に迫ります。
1章 まるでそうめん!そうめんかぼちゃとは?その栄養とは
■そうめんかぼちゃとは?
そうめんかぼちゃは別名、金糸瓜(きんしうり)。錦糸瓜とも。
金の糸ってなんだかとっても綺麗な名前ですね。
文字通り、茹でたら身が糸のように繊維状になるのです。
そのため糸瓜(いとうり)と呼ばれることも。
英語でもスパゲッティ・スカッシュ(Spaghetti squash):スパゲッティ瓜と呼ばれています。
シャキシャキとしたその食感は、冷やして食べれば夏にぴったり。
■栄養は?
そうめんかぼちゃは、カボチャの中でもズッキーニなどと同じ部類になります。
そのため、かぼちゃの一種であっても、栄養面ではとても低カロリー。
一般的にかぼちゃといえば、甘いでんぷん質で(スィーツにもなりますよね)、カロリーも高め、緑黄色野菜の代表的な野菜というイメージですが、そうめんかぼちゃは、それより栄養的にはきゅうりに近いものになります。
そうめんかぼちゃの特筆すべき栄養素は、「カリウム」。
これは、余分な塩分を体外へ排出する役割を持つ栄養素です。
特に夏場はこのカリウムが失われやすく、それが夏バテの原因となります。
夏バテで食欲がない方へもおススメの食材ということになります。
さらに麺上になることからわかるように、食物繊維も豊富。
便秘がちな女性の味方となってくれます。
2章 そうめんかぼちゃのおいしい茹で方
ではこのそうめんかぼちゃはどう食べたらいいのでしょうか?
まずは茹でることからです。
■そうめんかぼちゃの茹で方
1.かぼちゃを3cmくらいの輪切り(3等分程度)に切ります。
※通常のかぼちゃ同様、皮が固いので気を付けて切ってください。
※中の種はとってもとらなくてもいいです。取っておいた方が綺麗かもしれません。
2.皮付きのまま、沸騰したお湯に投入する。(塩は必要ありません)
繊維が少しほどけて来たら、皮の方を箸で触ってみてそこも大丈夫そうならOK。(約20分)
※シャキシャキ感活かすため、茹ですぎには注意。カリウムも流れ出してしまいます。
3.茹であがったら水に入れてさまし、実を手でほぐしていきます。
※種を取っていない場合はここで中のわたを取り出します。
これでできあがり。
3章 そうめんかぼちゃのおいしい食べ方
さて、茹でたかぼちゃそうめんをおいしく頂きましょう。
一般的なものがこちら。
■酢の物
三杯酢(+からし)であえて食べる食べ方です。
夏にぴったりですね。
■汁気の多い煮物に
厚揚げ、鶏の煮びたしなどつゆの多い煮物の最後にさっと入れる。残った煮物などにも。
冷やして翌日いただいても。
■その他おすすめのタレ
・からしマヨネーズ
・ポン酢
・そばつゆ(めんつゆ)
こんなレシピも…
■干しエビとザーサイと・・
ごま油とめんつゆをかけていただく。
■春雨サラダの春雨の代わり
■ガレットのじゃがいもの代わりに…
チーズとベーコンとでカリッと。じゃがいもより低カロリーでしかも簡単。
そうめんかぼちゃの特徴を生かせますね~。
ナムルもいけそうですね!
活用編と言ってはなんですが…
■ツマに混ぜる
居酒屋さんで出されたのですが、いつもの白いツマに混ぜてあると、とてもきれいでした。
パーティやおもてなしの際に、使ってみてください。
あまったら小分けにして冷凍も出来ます。
みそ汁の具や煮物にちょっと入れたり、おひたしの代わりにちょっと使うなど、アイデア次第で活躍してくれそう。ちょっとした彩りにも。
まとめ
とってもユニークで美しい野菜なので、お料理にちょっと取り入れれば、いつもの食卓が綺麗に。
味も主張しないので、暑い夏にもぴったり、どんな食材ともマッチしそうです。
夏バテにも効きますしね!
お子さんも、茹でるのを見たら喜んで手伝ってくれそう。
この夏はそうめんかぼちゃを食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか?