前回の記事でハッカ油の虫よけ効果について調べました。
しかし、ハッカ油の潜在能力はそんなもんじゃない!
虫よけと思ってハッカ油を買ったけど使いきれないわ…そんな方に!
美容からお掃除まで、800円程度で使いきれないほどの恩恵を与えてくれる
ハッカ油の魅力に迫ります。
1章 ハッカ油の効果的な使い方~夏にぴったり!美容編
■その1.重曹ハッカ湯でスッキリクールに
夏場にオススメのお風呂の入り方。
ハッカ油を入れることでサッパリひんやりとして、でも血行促進してくれます。
【用意するもの】
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重曹 大さじ3杯
ハッカ油 2~3滴
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やり方は、
お風呂に入る直前に大さじ3杯の重曹を入れ、ハッカ油を2~3滴入れるだけ。
※ハッカ油は2~3滴で十分。入れすぎると逆効果(ヒリヒリ)になるため、自分に合った量を見つけてください。
特にお肌の弱い方は、少量から始めてください。
ハッカ油と重曹は、体の油分や汚れを取り除く働きがあるため、身体をさっぱりさせてくれます。
また重曹入りのお風呂は「美人の湯」として知られ、
温泉の成分にも含まれている他、入浴剤にも必ずと言っていいほど入っています。
油分を分解する性質があるため湯あかも落としてくれるので、お風呂掃除もらくちん。
ただし、お湯に用いる重曹は天然素材を選ぶこと。
掃除用だと化学処理を施してある場合もあり、肌を痛めてしまう場合も。
このように気持ちの良いハッカ風呂ですが、お肌に刺激が強すぎる場合もあるので、毎日入ることはさけましょう。
週に2回程度にとどめておきましょう。
■その2.クールなシャンプーで暑さ知らず!トニックシャンプー
ハッカ油はリンスにごくごく少量混ぜて使っても涼感を得られます。
※ハッカ油の入れすぎには注意!
油分を分解する性質を利用し、ヨーロッパでは古くからシャンプーや石鹸の原料とされてきたとか。
髪もさらさらに。
ボディソープに入れてもよさそうですね。
■その3.眠れない熱帯夜よ、さようなら!安眠に2,3滴!
イライラしたときに、スーッと気分を鎮めてくれる…そんな効果がハッカにはあります。
だから寝苦しい夜には、枕カバーにハッカの香りをつけてみてはいかがでしょうか?
洗濯に干す前に、ハッカ油を2,3滴たらした水につけてから干すと、眠るときに程よいハッカの香りを楽しむことができます。
■その4.雅に涼を。。。風とともにハッカ油
原液をそのまま置いてもあまり香りはしません。
脱脂綿やティッシュに染み込ませておいておけばOK。ベランダにつるしておけば、自然の風がハッカの香りを運んでくれます。
扇子やうちわにハッカ油を染み込ませ、そばに立てて置いておくというのも雅で風情がありますね。江戸時代からの知恵だそうです。
竹の部分に染み込ませておけば、いつでも涼しさを堪能することができます。
■その5.歯磨き、マウスウォッシュでお口スッキリ!
コップ一杯の水に、ハッカ油を1,2滴。これだけでお口の中もスッキリし、息もさわやかに。
そもそも中世には、乾燥させたミントの葉の粉末を歯磨きとして使用していたそうなのです。
■その6.汗をピタッと止める!暑い日を乗り切るクールな味方
ハッカの清涼感は、制汗剤にぴったり。
さらには殺菌効果もあるのでニオイの抑制も期待できます。
このときの配合は
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①重曹 小さじ1/2
②精製水 50ml
③ハッカ油 1,2滴
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①と②を混ぜてよくとかし、最後に③を入れて完成。
応用編として
化粧水にハッカ油を一滴入れてみましょう。毛穴がきゅっとしまり、汗も止まります。
■その7.鼻のむずむず、気つけに!
鼻水がとまらないときは鼻に、目覚ましにはこめかみに、ほんの少しハッカ油をつけましょう。
スースーして鼻水もとまり、目も覚めますよ!花粉症の方にもいいかもしれませんね。
タイなどにいくと、小さなビンに色んなハーブが入ってこめかみにつけるやつが売っていますが
あんな感じですね^^
2章 ハッカ油の使い方~掃除編
■その8.ハッカでピカピカ!クリーナー
0.04%の量で大腸菌が滅菌したと報道されたこともるほどのハッカの殺菌力。
これを利用して、クリーナーを作ることもできます。
気になる部分にスプレーして雑巾で拭き取れば、ピカピカ!
このときの配合は以下です。
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①無水エタノール 20ml
②ハッカ油 5滴
③精製水 960ml
④クエン酸 小さじ2杯
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①と②をよく振り混ぜ、③を入れ、最後に④を入れて完成!
■その9.カビ防止に!
殺菌効果をいかして、天然の防腐剤に利用しても。
カビが生えそうなタンスなどにシュッシュッとしておくとよいでしょう。
■その10.匂いよさようなら!消臭剤
ハッカに含まれるメントールは、殺菌・消臭効果があります。だからハッカ油は消臭剤代わりにもなるのです。
カーテンなど気になる部分に。
この時の配合は、
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①無水エタノール 20ml
②ハッカ油 20滴
③精製水 180ml
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①と②をよく振り混ぜ、最後に③を入れて完成。
ごみ袋にシュッとしても消臭や、ゴキブリ対策などになるでしょう。
3章 ハッカ油の注意点
こんなに便利なハッカですが、絶対に安心!なわけではないので、
自分の身体と相談して量を調節しながら使用しましょう。
★直接肌に塗布すること(量に注意)
眠気覚ましにこめかみなどにつける場合以外は、直に肌につけることは避けること。
ヒリヒリしたり、強烈なニオイが気になったりするため。ハッカの香りが苦手な人もいますよね…。
特に肌の弱い人は、直接塗る前に自分で少し塗ってみるなどしてテストしてみるとよいでしょう。
★容器について。ハッカはポリスチレンを溶かしてしまうため、それ以外のポリプロピレン(PP) もしくはポリエチレン(PE)などを選びましょう。
★妊婦、授乳中の人、小さい子供、赤ちゃん、高齢者、高血圧の人、てんかんもちの人は使用を控えましょう。
★赤ちゃんが口に入れる可能性のある場所での使用は控えましょう。
★冷たく「感じる」だけで実際にそうではないことに注意。
涼しく感じるからと言って、熱中症の対策を怠ってはいけません。
まとめ
紀元前以前から私たちの生活の中に取り入れられてきたミント(ハッカ)…。
ハッカってスーッとするっていうくらいしかイメージなかったですが、こんなに多様な効果が!
この夏、クールに過ごす以外にも
あなたの生活を快適にするアイテムとしてハッカ油を取り入れてみてはいかがでしょうか?