日焼け止めは塗っていたけど、うっかり日焼けしてしまった!
赤く腫れてとても痛い!
そんな場合の対処法と、皮膚の構造や日焼けのメカニズム。
紫外線とSPFって?
1章 日焼けの仕組みと皮膚の構造
日焼けには、以下の2種類があります。
・サンタン
・サンバーン
●サンタンとは
炎症を起こさない程度の軽い日焼けのこと。
●サンバーンとは
肌が炎症を起こすような、強い日焼けのこと。
今回は、特にサンバーンになってしまった場合について取り上げていきます。
まずは日焼けの仕組みについて、肌の構造からみてみましょう。
●肌の構造と日焼けのメカニズム
肌は、身体のもっとも外側にある臓器で、表面から深部まで、以下の3層からなっています。
表皮はさらに4層でできています。(角質層/顆粒層/有蕀層/基底層)
表皮--------角質層/顆粒層/有蕀層/基底層
↓
真皮
↓
皮下組織(皮下脂肪など)
基底層で出来た表皮細胞は角質層まで順に押し上げられていき、28日周期で新しい皮膚になります。
この新陳代謝を「ターンオーバー」と呼びます。
角質層を潜り抜けてきた紫外線を防ごうとメラニンを作成し、真皮への侵入を防ぎます。
メラニン色素が増大するため、肌の色が濃くなる…というのが、日焼けのメカニズムです。
ただ、ここでお話しするサンバーンについては、肌の色が濃くなるでは済まない、一種のやけどの状態です。
あまりにひどい場合は皮膚科に行く必要がありますが、行かないにしてもご自分でケアする必要があります。
2章 日焼け後のやけどや熱のケア
さて、うっかりひどく日焼けしてしまった(サンバーン)場合の対処法です。
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・冷やすこと
・保湿すること(乾燥させない)
・カサブタは自然に剥がれるのを待つ
・十分な休養を取る
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●冷やすこと
酷い日焼けはやけどと同じ状態。
保冷剤をタオルにまくか、冷やしたタオルをあてて、とにかく冷やすこと。
●保湿
日焼けした肌は酷い乾燥状態。こまめに保湿してあげましょう。
保湿でお勧めなのは以下です。
・アロエ
やけどと言えば、昔から大活躍のアロエ
・化粧水
安いものでもいいので、たっぷりつけましょう。
ゆほびかでお勧めされていた美肌水は、 グリセリン、尿素、水道水、だけで出来ます。
参考URL:http://www.makino-g.jp/yuhobika/drimai/bihadasui.html
・メンソレータム
・尊馬油
文字通り馬の油。人間の脂とほぼ同じ西武んであるため、吸収力・浸透力バツグン。
通常の化粧水は表皮までで止まってしまうのに比べ、馬油は、真皮の奥まで吸収されると言われています。価格も1000円~2000円とお手頃。
●カサブタをはがさない
カサブタを無理にはがすのはよくありません。無理にはがして角質層に傷をつけると雑菌が皮膚に入りやすくなるため、炎症を起こしやすくなります。自然に剥がれるのを待ちましょう。
●十分な休養を
全身的な免疫機能が低下するため、十分な休養(睡眠)をとること。
※水ぶくれの状態が広範囲にわたる場合は、自己判断せず、
すぐ病院で診てもらいましょう。
3章 紫外線について知ろう!予防方法も
紫外線には3つの種類があります。
・UV-A
・UV-B
・UV-C ※オゾン層が吸収するため地表には届かない
(UV:Ultravioletの略)
●UV-A
波長:320~400nm(ナノメートル)
波長の長い紫外線のため、肌の深いところまで届く。
化粧品の「PA」は「Protection grade of UV-A」の略で、UV-Aを防ぐ効果を示します。
●UV-B
波長:280~320nm
中程度の波長をもつ紫外線で、肌の表面で吸収される。
化粧品の「SPF」は「Sun Protection Factor」で、特にUV-Bを防ぐ効果を示します。
●UV-C
波長:100~280nm
上の2つに比べ、影響が大きいが、オゾン層に吸収される。
以上のような紫外線を予防するために、何ができるでしょうか。
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・日焼け止めをこまめに塗る(2時間おきなど)
・日傘や帽子などで紫外線に素肌を晒さないようにする
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★日焼け止めの選び方
日焼け止めはSPFの数字を目安に選んでいると思います。
この数値、高ければ良いような気がしますが、
実は20もあれば十分なのです。
このSPFの数値の意味は、
「日焼け止めを塗っていないときに比べ、日焼けするのを〇〇倍遅らせる効果がある」
ということです。
数値だけで見ると大きな開きがあるように見えますが、
実は紫外線カット率はあまり変わりません。
また、+のつき方には4段階あります
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PA++++ 極めて高い効果がある
PA+++ 非常に効果がある
PA++ かなり効果がある
PA+ 効果がある
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ご参考になれば幸いです。
まとめ
酷い日焼けをした場合の対処法と、日焼けのメカニズム、予防法についてまとめました。
暑い日にだけ紫外線は降り注いでいるわけではないので、日ごろから気を配りましょう。
もし日焼けしてしまった場合は、保湿と休養を取ってください。
日差しを浴びることは悪いことばかりではないので、
上手に太陽と付き合っていきましょう♪