夏、花火大会、彼女と。それだけでも特別な思い出だけど、
浴衣を着て、いつもと違う自分を彼女に見せてあげられたら?
でも浴衣を着るってなんだかムズカシそう・・・
だから基本用語から、粋な着方までを、調べてみました。
1章 男性が浴衣を着るときに必要なものと基礎用語
まず、男性が浴衣を着る際に必要な一式について。
●男性の浴衣一式
[su_list]
- 浴衣
- 腰ひも→慣れると帯だけで着られるようになる
- 帯(角帯もしくは兵児帯)
- 下駄/雪駄(せった)
- そのほかのアイテム(信玄袋(巾着)、扇子)
- 下着(白の薄手のランニングシャツなど、ステテコ)
- タオル(やせ形の方)※詳細は着方で
[/su_list]
次に、基本用語についてです。
着付けを練習しようとすると、聞きなれない単語がたくさん出てきますので、
ここでいちど頭に入れておきましょう。
●着付けで出てくる基本用語
角帯
女性の浴衣姿は、半幅帯が一般的ですが、男性の浴衣姿では角帯といって、半幅よりも細い帯を使用します。礼装からカジュアルまで幅広く使用可。
兵児帯(へこおび)
角帯よりも柔らかい布でできた帯。主にカジュアル用途。
※男性帯はこの2種
着流し
男性が和服を着る際に袴を穿かないときの着こなしの仕方。
衣紋(えもん)
着崩れないための着用の仕方。和服の襟の、胸で合わせる部分
おはしょり
着丈(きたけ)より長く仕上げた長い着物を着る際に腰のあたりでたくし上げた部分のこと。女性の浴衣は、一般的におはしょりがあるのに対して、男性の浴衣はおはしょりをとりません→対丈(ついたけ)。
2章 着方、合わせについて
次に、着方の流れです。
浴衣を着るときの下着は、ランニングシャツとステテコがいいでしょう。
●着付けの流れ
浴衣を羽織り、両手で端を持ち、
自分から見て、浴衣の右側の部分、次に左側、の順で身を包む。
※このとき、やせ形の方は、下着と浴衣の間にタオルを三つ折りにしていれるとかっこよく着こなしができる。位置的にはお臍の上あたりに乗せるとよい。
次に腰紐、帯の順で着ていく。
※帯は腰骨の位置に来るように。
帯の締め方は、こちらの動画を参考にしてください。
【阪急百貨店】男性ゆかたの着方・帯の結び方
[su_youtube url="https://www.youtube.com/watch?v=Uwg7FxdwUo8"]
●前合わせの覚え方
着物を着るときややこしいのが、前合わせの順番。
これを間違って、亡くなった方の着方になってしまうと大変です。
着物の着方に、「右前」「左前」という言葉があります。
着物(浴衣)の着方は「右前」。
実はこの「前」というのは、時間のことを言うのです。
右が先だから、右前というのです。
右利きの方は、「右手で懐に物を入れやすい」と覚えるとよいでしょう。
3章 粋な着方とは?
さてせっかく着るなら、粋に着てかっこよくキメたいもの。
何に気を付けたらよいのでしょう?
●丈選び
上にも書きましたが、男性の浴衣にはおはしょりがありません。
その分、丈は慎重に選びましょう。長すぎるよりは、短めが良いです。
袖も手首ギリギリか、やや短めくらいがかっこ良い。手の甲にかかるような長さだと、ちょっと見た目悪し。
ほんの1~2センチ違っても印象が変わるので、きちんとご自分の身丈に合わせてください。
裾を合わせるときには、足を肩幅に広げて行うと形が決まります。
帯から下は、ストンと一直線になるように(スカートのように広がらない)。
帯は、後ろがたかくなるように。
●襟元
襟の合わせは、第2章に書いた「右前」に気を付けて、胸元が開きすぎないように。
襟の後ろは首にピッタリとつくように。
●振る舞い
こればっかりは、一朝一夕ではどうにもなりませんね^^;
落語家さんが座るときの所作や、時代劇など、日ごろから観察を怠らないようにしましょう。
ちなみに「粋」とはこういう意味。
[su_quote cite="粋(いき)とは" url="http://www.weblio.jp/content/%E7%B2%8B"]① 気性・態度・身なりがあか抜けしていて,自然な色気の感じられる・こと(さま)。粋(すい)。 ↔ 野暮(やぼ)[/su_quote]
余裕のある立ち居振る舞いで、大人の色気を醸し出しましょう。
※浴衣を着る際の注意事項
・車の運転は危険ですので避けてください。
★おまけ:お手入れ
基本的に浴衣はクリーニングしません(とくに帯)。
もしシミなどがつい際には、購入された呉服店に手入れに出すとよいでしょう。
着後の浴衣は自宅で洗えます。実はその方が痛みも少なくて済みます。
本だたみ、あるいは袖だたみにして洗濯用ネットに入れて弱水流で短時間で洗います(洗剤はドライ洗剤)。
手洗いができるならばもっと良いです。よく押し洗いして脱水は短時間(3分程度)。
脱水したら物干し竿か、きものハンガーにかけてよくシワをのばし襟元などを整えながら陰干しします。
難しい場合はクリーニングに出しますが、その時は必ず「水洗いで」と言ってください。
ドライクリーニングでは汗汚れは落ちません。
まとめ
さて、浴衣の基本と着方について、簡単にまとめてみました。
着物は、たくさん着て慣れることが大事だそう。
今年の夏は、浴衣デビューして和風に過ごす時間を増やしてみては?
また違ったあなたの魅力が見つかることでしょう。