ビールが美味しい季節。おつまみには、やっぱり枝豆!
でも、普通の枝豆より美味しい豆があるらしい!?
その名も「だだちゃ豆」。
だだちゃ豆って何?枝豆とどう違うの?
そして美味しいゆで方は?
1章 だだちゃ豆とは?
ずばり、だだちゃ豆とは、JA鶴岡のブランド枝豆 のことです。
つまりだだちゃ豆は、枝豆のひとつなんです。
(お米でいうコシヒカリやひとめぼれといった違い)
でも、ただの枝豆ではありません。
江戸時代から農家から守り育ててきた枝豆の「在来種」。
栽培する土地が合わないと風味が落ちてしまうことから、
山形県の鶴岡周辺の、限られた地域でしか生産されていません。
特に人気があるのは白山(しらやま)地方。
●なぜ、だだちゃ?
では、なぜ「だだちゃ豆」と呼ばれるようになったんでしょうか?
[su_quote cite="だだちゃ豆の由来" url="http://www.dadacha.jp/dadacya/index.html"]「だだちゃ」とは、庄内地方の方言で「おやじ」「お父さん」という意味。
その昔、城下町・鶴岡が庄内藩だった頃、枝豆好きな殿様が城下から毎日持ち寄らせては、 「今日はどこのだだちゃの枝豆か?」と聞いていたことから、だだちゃ豆と呼ばれるようになったといわれています。 [/su_quote]
●特徴
だだちゃ豆の見た目は、さやに茶色のうぶ毛があり、くびれの深い形。
トウモロコシに似た甘い香り、旨味とコクのある味わいが特徴です。
●味わえる時期
収穫時期は、8月の旧盆から9月上旬までのごく短い間。
一般に晩生の方が味が濃い傾向があり、
あっさりした味から濃厚な味まで移り変わりが楽しめます。
(※2015年7月には、7月末からは「早生甘露」、8月初旬より「甘露」、8月中旬より「早生白山」、8月18日頃より「白山」が、それぞれ販売されていたようです。「早生甘露」以降は全て1束(枝付き1kg)、1袋(枝なしのさや600g)を800円にて販売。
JA鶴岡http://www.ja-tsuruoka.or.jp/20150715/)
●そもそも枝豆とは…
そもそも枝豆とは、大豆を早生(完熟する前)に枝ごと収穫したもの。
大豆には、完熟した種皮の色で、「白豆」、「黄豆」、「茶豆」、「青豆」、「黒豆」等があり、いずれも若いうちに収穫すれば枝豆として味わえます。
もともと、大豆は稲を作る田圃の畦(あぜ)に副作物として栽培するもので、
「畦豆」とも呼ばれていました。
大豆の根に住む根粒菌というバクテリアが、稲が育つための肥料である窒素を供給し地力維持・上昇してくれるのです。
だから新潟や山形などの米どころが産地として多いのですね。
2章 だだちゃ豆の栄養
この だだちゃ豆、美味しいだけではないんです。
なんとシジミを越えるオルニチンが含まれているということが、
最近の研究結果で分かっています。
その量、約2倍以上!
[su_box title="100g中のオルニチン (山形大学農学部調べ)"]シジミ:約10~15mg
だだ茶豆:約20~40mg[/su_box]
オルニチンの効果といえば、肝臓や腎臓のサポートで、
飲酒時や二日酔い予防に。ビールのお供にぴったりですね。しかも、疲労回復にも効く!
さらには睡眠中に成長ホルモンの分泌を促進させるため、美肌効果も期待できます。
※成長ホルモンには、コラーゲンを作る働きを促進させる作用や新しい細胞を増やす作用があります。
あれ、ただの枝豆なのになんだかすごい。いや、これはただの豆じゃない。
それだけにとどまらず通常の枝豆に比べ、
GABAやうまみ成分のアミノ酸の一種であるアラニンも豊富に含まれています。
だからコクがあって美味しく感じるんですね。
3章 枝豆の美味しいゆで方と保存方法
では最後に、美味いゆで方をご紹介します。
まず美味しい枝豆をゲットしましょう。
枝豆は枝から切り離すと一気に風味が落ちるため、
なるべく枝付きのものを購入しましょう。
収穫して1日もすると甘さが半減してしまうとか。なるべく新鮮なものを選びましょう。
●選ぶポイント
[su_list]
- 枝にさやがたくさんついている
- 全体的に(さや、葉や茎)、緑色が濃く色鮮やか
- みずみずしい
- さやがふっくらとしていて、産毛が濃い
- 豆が3個入ってるものが多い
[/su_list]
●美味しい茹で方
1.まず枝豆を水で洗います。
2.ザルにあげて水気を切り、多めの粗塩を振って手で揉みます。
※こうすることで、余分な産毛が取れる。さやに傷がつき、ほどよい塩気がつく。
3.大きな鍋にたっぷり湯を沸かし(豆の3倍程度)、沸騰したお湯に塩を少々入れ、豆を投入
4.ふたをして約3~4分。1つ食べてみて茹で具合を確認。余熱があるので、少し硬めでOK
※茹ですぎると旨味が流れてしまうので要注意。
5.ザルにあげて塩を振り、広げてうちわなどで一気に冷ます
できあがり~☆いただきます。
まとめ
だだちゃ豆は、枝豆だけど、ただの枝豆ではありませんでした。
今年の夏はビールのお供にだだちゃ豆を試してみてはいかがでしょうか。
ワンランク上のおつまみになること間違いなし!